お母様やお祖母様にお伝え下さい
2020年07月02日
日常診療で、『乳がんは若い人がなる病気』と思い込んでおられるご高齢の方が多いように私は感じています。
確かに、以前は日本人の乳がん患者さんは40歳前後が最も多かったのですが、近年は60歳以上の乳がん患者さんが増加しており、今後も増加していくことが予想されます。
下に2015年のデータをお示ししますが、現在ではおそらく60歳以上の乳がん患者さんは更に多くなっている(図のピークが右上に膨らんでいる)と思います。ピンク色は私が加筆したところです。
これをご覧になる方は比較的お若い方が多いかも知れませんので、ご本人だけでなく、お母様やお祖母様にもお伝えし、乳がん検診を受けたり、乳房の異常があれば受診するようにお勧め下さい。